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~二十四節気~

太陽の巡りで知る季節

太陽の巡りで季節を知らせる暦が「二十四節気」です。二十四節気は地球から見える太陽の位置、太陽黄経で決められています。

暦の季節の始まりを「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と言います。「立」には始まりの意味があります。四つの季節の始まりは「四立(しりゅう)」とも言われる暦の柱です。また、太陽の動きが二極に至る「夏至」「冬至」と等分する「春分」「秋分」は、「二至二分」を言い、季節の中心となります。「四立」と「二至二分」をあわせて「八節」といい、暦の軸となっています。

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二十四節気は、「立春」から始まります。

太陽の巡りで季節を知らせる「二十四節気」の新たな巡りの始まりです。

江戸時代の暦解説書「暦便覧」には、~春の気たつを以て也〜と、書かれています。

「立春」をもって、暦の上ではもう春です♪しかし、「立春」を過ぎたから「春」になる訳はなく、まだまだ寒いさが続くわけですが、立春を過ぎた寒さを「余寒」と言い区別します。

 

春という漢字は、「日+艸+屯」から成り立ち、太陽を受けて草木が群がり、生ずるに由来すると言われます。

「春」の語源は、

・「冷え去る」の変化、

・年が「開る(はる)」、

・畑を「墾る(はる)」、

・草木の芽が「張る」、

・お天気が「晴る」、

・万物が「発る」など、諸説あります。

万物が眠りから覚め、動き始める春。

​さて、この春は何を卒業して、何をはじめましょうか?

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二十四節気「立夏(りっか)」を迎えると暦は夏を迎えます。

「立夏」は、江戸時代の暦解説書「暦便覧」には、〜夏の立つがゆえ也~と、書かれています。

季節の移ろいは穏やかですが、そろそろ夏の兆しが見られはじめます、

 

「夏」の語源は、

・「暑(あつ)」や「熱(ねつ)」、

・「生る(なる)」まはた「成る(なる)」

が転じたと言われています

 

気温が高くなってゆき、新緑から万緑へと草はどんどん生い茂り、実が成りはじめ、やがて梅雨がやってきます。梅雨があけると猛烈な暑さに襲われます。

「夏」という漢字は、百+臼+久から成り立ち、冠をつけて、両手両足を動かし、舞う祭りに由来する言われています。

夏祭りは、夏に流行する疫病を祓う「厄除け」、農作物を台風から守る「風除け」や虫から守る「虫送り」の意味があったと言われています

万物が著しく成長する夏。

草木が生い、実が成るように、大きく成長する夏にしましょう。

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「立秋」は、秋のはじまり。太陽の巡りが半分終えた暦の折り返し地点になります。

江戸時代の暦解説書「暦便覧」には、〜初めて秋の気立つがゆへなれば也〜と、書かれています。

暑さはまだまだ続きますが、立秋を過ぎた暑さを「残暑」と言います。

「秋」という漢字は、禾+火+亀から成り立ち、秋に収穫できる穀物「禾」を亀の甲羅に「火」をつけ占うに由来し、後に亀は使われなくなったのだと言います。

「秋」の語源は、

・食べ物が「飽きる」ように実る、

・草木が「紅く」染まる、

・晴れが続き、お天気が「明らか」、など、諸説あります。

万物が実りを迎える秋。

実り多き、秋となりますように🌾

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四季の終りは、冬。あたりを見渡すと美しい紅葉で彩ら得ていますが、「立冬」を迎えると、暦の上ではもう冬です。北国では、そろそろ冬の足音が聞こえ始めるころでしょう。

 

「立冬」は、江戸時代の暦解説書「暦便覧」に〜冬の気立ち始めて初めて冷ゆれば也〜と、書かれています。

 

​「冬」という漢字は、日+久から成り立ち、太陽と糸の終わりの結び目から一年の終わりに由来すると言います。

 

「冬」の語源は、

・冷ゆ

・寒さが「振るう」

・寒さで「震う」

・年が暮れる「経(ふ)ゆ」など、諸説あります。

 

 万物が眠ったようにみえる冬。

しかし自然界ではそれは寒さから身を守る術であり、木々は落葉の毛布で根っこを守りながら、、しっかりと新しい巡りに向けて準備をしています。

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